この度、モータースLIVE公演100回目を迎えられた事、心よりお慶び申し上げます。
モータースLIVEに出演しているピン芸人の銀麦ヤンマです。
僕は現在芸歴4年目になりますが、
養成所時代からずっとこのライブに出させてもらっています。
実はこのライブの主催者の山崎(ヤマザキモータース)さんは僕の養成所時代の講師でもあり、
当時から、
厳しく、
優しく、
またネタだけではなく芸人としての姿勢の在り方や、
礼儀なども教えて下さりました。
そして養成所を出た今でも、
僕はこのモータースLIVEを通してたくさんの経験や勉強をさせてもらっています。
ですからモータースLIVEと主催の山崎さんは、図々しながら僕の芸人人生においての”育ての親”のような存在だと思っています。
そしてこのライブは、僕が知っているお笑いライブの中でも最もシビアなお笑いライブです。
モータースLIVEは、
「出演者が必ず一人以上お客さんを呼ぶ」
というルールで毎回40人、多い時だと50人以上のお客さんが来て下さり、
他のフリーライブでは考えられないほど多くのお客さんが僕達のネタを見てくれます。
また、それぞれの出演者が呼んだお客さんなので、
客層もまばらで偏りがなく、他のライブ以上に正直な反応が返ってきます。
僕はこのライブで毎回しのぎを削って挑んでいき、
酸いも甘いも味わされてきました。
振り返ると、このライブに初めて出させて頂いた時、
僕はまだ養成所生でちゃんとした舞台に出るのも初めて。
つまりはこのモータースLIVEが芸人”銀麦ヤンマ”としてのデビューだったんです。
そんな初舞台は、
芸人として生まれたてなだけに、
緊張しすぎて、まさに、生まれたての小鹿ぐらい足が震えていたのを思い出しました。
あの時震えすぎて、
ヒザに万歩計をつけていたら、新宿のアルタから大久保公園までいけるぐらいの歩数は叩き出せていたと思います。
ライブの結果は8位。
ネタはまだまだでしたが、
初めて多くお客さんに笑っていただき、
その笑い声が今でも僕の耳に残るぐらい嬉しかったのを覚えています。
しかし、
その逆もしかり、時には笑い声が一切なく、
僕がいつもかけている3万円の”ダブルブリッジメガネ”に
ヒビが入りそうなぐらいスベってヘコんだこともありました。
特に記憶に残っているのは、
あまりにもスベりすぎて頭が真っ白になってしまい、
セリフが出てこなくてネタの途中にもかかわらず挨拶して終わらせてしまったことがあります。
舞台の照明が落ちてからも放心状態で、
流れているはずの出囃子の音楽が一切聞こえませんでした。
ただ、照明が落ちて目の前が真っ暗になった時、
「ポケモントレーナーがバトルに負けた時、きっとこんな感じなんだな」
と思ったのは覚えています。
もちろんこの後、主催の山崎さんには
「お前何やっとんねん!」
とこっぴどく怒られましたし、
今考えるとポケモントレーナーが負けても絶対あんな感じではないと思います。
そんな苦い記憶ではありますが
今ではいい思い出の一つです。
ちなみにですが、
二年前、僕はしのぎを削りすぎて一時期こんな姿になっていました。
一応言っておきますが、
決して網走刑務所から出所した直後ではありません。
映画20世紀少年の第二章で山根をスナイパーで射殺した田村マサオ役の実写オーディションを受けて、
最終選考で井浦新さんと競った末に惜しくも落ちてしまった直後でもありません。
(実写版20世紀少年の田村マサオ役を見事勝ち取った井浦新さん)
さらに念のため言っておきます。
前科はありません。
色々と悩み、
考えた末にになぜか人生初の丸坊主になっていたんですね。
ちなみにこの時、
あまりにも見た目が怖いといわれてツイッターのフォロワーが減り、
待ちゆく女性に睨まれ、
ネタ以前に見た目が怖すぎて笑えないというライブアンケートをもらい、
たくさんの支障が出たので二度と丸坊主にはしないと心の底から誓いました。
ただ言えることは、
それだけお笑いに対して向き合えた証だと思っています。
こうやって僕が丸坊主になるぐらいお笑いに真剣に向き合って、
今も芸人として頑張ろうと思えるのは、
このしのぎを削って挑めるモータースLIVEがあったおかげです。
今回で公演100回目を迎えましたが、
是非これから100回だけではなく
200回、300回目の公演も迎えていただきたいです。
そして、
いつかアメトーーク!で
「ココで育ちました K‐PROライブ芸人」
に続く
「ココで育ちました モータースLIVE芸人」
が出来た時、
僕も出演してこの丸坊主の写真を全国の皆さんにお届け出来たらなと思います。
その為にも、
まだまだ未熟な僕ですが、
芸人として大成できるように、
これからもこのモータースLIVEでしのぎを削って頑張ってまいります!
モータースLIVEの益々のご活躍をお祈り申し上げます。
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