バヤシX(のばしぼん。)

のばしぼん。のバヤシXです。
芸歴6年目になりますが、芸歴1年目の頃からモータースLIVEに出演させていただいております。
何故このLIVEに出演できるようになったのかと言いますと、主催者のヤマザキモータースさんは、当時、私たちが通うWCS(ワタナベコメディースクール)の養成所の講師でした。
ヤマザキモータースさんは、講師の中でも、TV出演豊富で、なおかつ現役の芸人でしたので授業は常に、緊張感が漂っていました。
特に、初日の授業は今でも忘れません。
初日の授業は【今一番自信のあるネタを見せてくれ】という内容でした。
い、いきなりネタ???まさかの不意打ちに、準備が出来ていない出会ったばかりの戦友たち(同じクラスの同期)は、教室に漂う異様な空気にのまれ、次々とヤマザキモータース将軍(以下、将軍と記述)に討ち取られていきました。
残ったのは、、、我らのばしぼう(当時のコンビ名)。無残にも散っていった戦友たちの亡骸を見た、相方はブルブルと震えあがり、目はまるまると、顔は硬直し、肉食動物に狩られる前のウサギそのものでした。もう、のばしぼうは、ネタを出来るような状況ではありませんでした。一人を除いては、、、
そう若林将(のちのバヤシX)
不思議と落ち着いてました。
何故落ち着いてたのかというと、
俺、青山学院大学で一番面白いってみんなにいわれてたんだよ?
俺、芸人さんのすべらない話、いっぱい暗記してるんだよ?
俺、お笑い業界は必要としてるでしょ?
という謎の自負がありました。
そして私は相方に耳元で
「何ビビってんだよ。俺がいんじゃん。あのコントでいくぞ?」と伝えました。
相方は
「ネタ、そのコントしかなくない?」
という顔でうなづきました。
自信満々で言ったあのコントとは、クイズミリオネアの最終問題で天使と悪魔が回答者を邪魔する中に色々とおもしろポイントを入れていく、という誰もが思いつく最強にシンプルな設定コント。
「ブォーン」
法螺貝が鳴り響く。(実際は鳴っていない)
「じゃあ、次はだれだ?」
将軍がお待ちかねだ。
亡き戦友たちの恨み、、、俺が晴らす。やれる。相方。俺についてこい。
俺だけを見ろ。
空気にのまれるな。
空気を俺らが作るんだ。
「のばしぼうです。よろしくお願いいたします。コント!クイズミリオネア」
噛まずに言えた。
完璧な滑り出し。
そしてネタが始まる。
相方「これ正解したら、1000万か。答えは2択に絞れた。どっちだ、、、AかBか、、、」
バヤシX「お困りですか?」
相方「え?この声は??だれですか??」
バヤシX「私はあなたの中の天使」
セリフもうまく言えてる。よし、いくぞ。
どうだ!!!このボケは!!!
ウケない???冗談だろ???
じゃあ、このボケは???
え???じゃあこれは???

その後の記憶が一切ありません。。。

気づいたら将軍に「服を着なさい。」と言われました。
僕は全裸になっていました。
少しでもウケたいという気持ちの表れだったのでしょう。

そこから私は、将軍の厳しい授業に食らいつき、学生に戻ったごとく、将軍のお言葉をノートに書き続けました。
そして所属オーディションでは将軍のアドバイスを書き綴ったノートを読み返し、見事!ワタナベエンターテインメントに所属することができました。
所属と同時に、モータースLIVEに呼んでいただき、そこから5年。
かつて滑りすぎた反動で、全裸になったのばしぼん。は、Mー1準々決勝に進めるようになりました。
あの時のヤマザキモータースさんがいたから今も楽しく芸人活動ができているのだと思います。
たくさんの思い出が詰まっているライブなので皆さん是非とも足を運んでください。

モータースLIVE

200組以上がしのぎを削る若手お笑いライブです! 上からレフカダ→ドーン→ミネルヴァ(C,D)とランク分けしております。

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