仮屋想(青色1号)

おはようございます。
青色1号の仮屋です。
写真で見ると右のメガネです。

僕は青色1号というトリオを組む前にはフィルダースチョイスというコンビでした。
レフカダモータースライブにはその頃から出させていただいてたのですが、ある日突然元相方の肩幅が少しずつ広がっているのに気づいたんです。
最初は気にしてなかったのですが、日々漫才をしている中でだんだん僕の立ち位置がセンターマイクからズレていくなぁと感じ、最終的には肩幅の広い相方が1人で舞台に立っているという状態になり、僕は下手(客席から見て左)の袖で大声を張り上げることしかできなくなったので解散しました。
そしてピン芸人を1、2ヶ月やっていたのですがどうにもうまくいかないし、誰か相方になってくれないかなぁと思っていた時に現れたのが現在の相方である上村ことカミちゃんと榎本でした。
当時カミちゃんはあまり言葉を使って話す事ができず、暴力を振るうことでしか意思表示ができませんでした。
昼間は洞穴で眠り、夜になると街に出ては拳と拳で会話をするという毎日でした。
そのため誰も近づくことはできないでいました。
僕もその1人でした。
ある夜のことでした。
僕は終電を逃し、新宿から2時間くらいかけて歩いて帰っている時、前方からズシン、ズシンという地鳴りのような音と共に「ヴーーーッ」という獣に近い鳴き声が聞こえてきました。
と思ったら目の前に大きな大きな大男が立っていました。
そう、カミちゃんです。
僕は怖くて目の前のカミちゃんを口を開けて見上げることしかできませんでした。
「終わった。」そう心の中で静かに叫んだ時に、気づきました。
カミちゃんの「ヴーッ」という声に混ざって微かに甲高い音が聞こえるではないですか。「キューー!」「キューー!」確かに聞こえる。
どこからだ。
変に冷静な自分がいました。
上のほう。
街灯の光が逆光になり分かりづらかったのですが、カミちゃんの右肩を見ると、その音はそこから聞こえていました。
目を細めてよーく見ると人の顔の様なものがありました。
あるというより生えていました。
それが当時の榎本です。
榎本はカミちゃんの肩に寄生しカミちゃんと生活を共にしていたのです。
僕は何を思ったのか榎本と同じマネをして「キューー!」と叫びました。
すると僕の声よりも少し高いキーで榎本も「キューーー!」と叫び返してきました。
通じたのです。
僕は必死何度も叫び続けました!
その度に榎本も返してきます!
その間カミちゃんは一歩も動きません。
「キューー!!」
「キューー!!」
「キューーー!!」
「キューー!!」
「キューーーー!!」


「お笑いやろう!!!!」



気がつくと朝でした。

それまでジッと動かなかったカミちゃんが口を開けました。
「お、わ、ら、い。」
あのカミちゃんが、言葉を発したのです。
拳でしか会話ができなかったカミちゃんが初めて意味のある単語を喋ったのです。
「ポトン」
その声と同時にカミちゃんの右肩から生えていたはずの榎本が地面にポロリと落ちていました。
手足のない榎本がバタバタと動き
横で「おわらい!!」「おわらい!」とカミちゃんが鼻息を荒くしながら嬉しそうに叫んでいます。


青色1号の結成です。


ぼくたち青色1号は
普段は主にコントをしています。
毎月レフカダモータースライブ出ているので
是非見に来てください。
よろしくお願いします!!







モータースLIVE

200組以上がしのぎを削る若手お笑いライブです! 上からレフカダ→ドーン→ミネルヴァ(C,D)とランク分けしております。

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