五十嵐(それもまた一興)

どうも、それもまた一興の五十嵐です。
出っ歯の方です。
もっと分かりやすく言うと、角刈りじゃない方です。
相方の角刈りの名前は松岡です。

さて、皆さんは頭のぶっ飛んだ人間を見たことがありますか?
いわゆる普通とは違う人です。
特殊な人間です。
「わたし〜、よく変わってるって言われるんだよねぇ〜」
こんな事言う奴は普通の人です。
腐る程います。
凡人です。
変わってると言われたい願望が露骨にでただけの凡人です。
変わってる人に憧れてるだけです。
でも、それでいいんです。
この世の殆どが凡人。
そして凡人は特殊な人達に憧れるものです。
それもまた一興も2人揃って凡人の類です。
そして凡人らしく特殊な人間に憧れ、まんまと芸能界に飛び込んでしまいました。
今は芸能界の入り口にいるのですが、周りの芸人さんを見るとやっぱりすごいですね。
言い方が悪いですけど頭がおかしいと言うか。
普通じゃないと言うか。
ネタで差を付けられるのはいいんですよ。
何年かけてでも、いつかは追い付けると思うので。
努力次第ですから、そこは。
ただその人が持つ、人とは違う人間性とでも言うのでしょうか。
個性とでも言うのでしょうか。
それは追い付ける気がしないですね。

僕の同期にサイトウズの佐藤くんがいるのですが彼もおかしな人の1人です。
僕たちがまだ専門学校1年生だった5年ほど前のある日、佐藤くんと新宿を歩いていると急にモッツァレラチーズゲームを仕掛けてきたのです。

モッツァレラチーズゲームとは
「モッツァレラチーズ」と1人が言ったら、次の人はそれよりテンションを上げて「モッツァレラチーズ」と言わなければならない。
周りの目を気にして、前の人の「モッツァレラチーズ」よりテンションを上げられなかったら負け。
誰かが負けるまで順番ににテンションを上げ続けながらモッツァレラチーズと言い続けなければならない。
という地獄のチキンレース型のゲームなのです。

それをあの人は新宿の人混みの中で仕掛けてきたんですよ。
しかも2人っきりなのに。
1対1でやるようなゲームじゃないんですよ?ありえます?
大声出すゲームを人混みの中で1対1で仕掛けてきたんですよ?
新宿ですよ?
怖い人とかもいるんですよ?
この時点でいかれてますよね?
バカですよね?
ただ、僕もビビってられませんよ。
なんとか食らいてモッツァレラチーズを繰り出し続けました。
ただ、やはりあいつは強い。
とどめと言わんばかりにとんでもないテンションで自分の限界のモッツァレラチーズを繰り出して来たのです。
あぁ、こんな人ごみの中で、ここまでのモッツァレラチーズを繰り出してくるのか。
負けを悟りました。
するとその時、酔ったサラリーマンが
「うるせぇよ!モッツァレラチーズってなんだよ!このモッツァレラチーズが!」
と僕たちに近づいてくるのです。
僕はやばい、怒られる。と思いました。
しかし、あいつはそんなんじゃ怯まなかったのです。そのサラリーマンに向かって、
「モッッッッツァレラチィィィィーーーーーーーーズッッ!!!」
と叫んだのです。それは聞いた事もないモッツァレラチーズでした。
あいつはモッツァレラチーズゲームに集中し過ぎたあまり、サラリーマンのテンション高めのモッツァレラチーズに反応してしまったのです。
あいつは自分の限界を突破したのです。
新宿のど真ん中で。
人目を気にする事も無く。
僕はビビりました。
サラリーマンもビビってました。
あいつの完全勝利です。

その時、僕は思いました。
かっこいいなと。
それと同時に、こういう人が生き残って行くんだろうなと。
芸能界、こんな常識外れの猛者達とこれから戦って行くのかと。
こんな奴がごろごろ居るのかと。
秋田から上京したての僕は心がへし折れそうになったのを鮮明に覚えています。
あれから5年。
今年23歳になるので流石にあんな迷惑な事はもうしないです。
ただ、今でも佐藤くんはいかれています。
圧倒される毎日です。

まぁ、こんな感じで心が折れそうになりながらもなんとか毎日頑張っております。
死ぬまで猛者たちに食らいついて行こうと思いますので
何卒、応援の方をよろしくお願い致します。
ぺこり。

そして、あの時のサラリーマンへ。
大変申し訳ありませんでした。
ぺこり。

そんな猛者達がいっぱい出演している
"モータースライブ"
是非見に来て下さい。
お待ちしております。
ぺこり。

モータースLIVE

200組以上がしのぎを削る若手お笑いライブです! 上からレフカダ→ドーン→ミネルヴァ(C,D)とランク分けしております。

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